女性目線で考える「また行きたくなる」自動車販売店とは?
>>>女性来店率を上げる, ■ 中古車販売集客法, ■ 毎月連載(あいおいニッセイ損保NEWS) エアプラ, カフェ, キッズコーナー, サービス, 付加価値, 入りやすい店舗, 女子ポップ, 女性, 女性客, 自動車販売店, 販売促進, 車, 雰囲気
女性ドライバーが増えてきた世の中で、
女性好みの「かわいい軽自動車」が増えてきました。
自動車は、購入して終わりではなく、
修理や点検・整備など、買ってからが始まりです。
ということは、長い付き合いになるわけです。
自動車の形が女性好みになった今、
今度は、ふらりと女性1人で立ち寄れる自動車販売店が
増えれば、女性はうれしく感じることでしょう。
「車のことは、男性におまかせ!」という時代から、
女性が愛車を自分で大切にするようになっているのです。
そのような女性客の力強い味方になるように、
新車・中古車の自動車販売店が変化をするときです。
また町工場も同様です。
女性目線で、自動車販売店に求めることは何か?
をまとめてみました。
ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
1. 女性が入りやすい店舗であること
2. きれいな店舗なら行ってみたくなる心理
3. 子ども連れの女性客にも優しい店舗
4. 女性が通いたくなる自動車販売店が努力をしていること
5. 女性にモテる自動車販売店作り
女性が入りやすい店舗であること
「自分の車のことは大切!」という反面、
女性は車の性能などになると苦手です。
そこは「自動車販売店におまかせしたい!と思っています。
でも、スタッフ全員が男性で忙しそうな様子が伝わると、
「誰か一緒に行ってもらわないと、間が持たないのでは?」
と不安になり、1人で入ることに気が引けます。
そして、雑然としている店内には、好んで入りたくないのです。
子どもがいると、なおさらのこと嫌がります。
・外観が美しくない
これらは、女性が最初に気にかける部分です。
女性は、買い物に行く機会が男性よりも多く、
また基本的に買い物が好きです。
お店で自分のテンションが上がると、購買意欲も高まります。
それぐらい「入りやすい店舗であること」と「きれいな店舗」が、
女性にとっては最低条件になるのです。
きれいな店舗なら行ってみたくなる心理
カフェ的な外観や内装の店舗を、よく見かけるようになりました。
女性スタッフがいて、店内のあらゆる所に優しい雰囲気を感じます。
なぜなのでしょうか?
女性1人や子ども連れでも気兼ねなく入ることができて、
くつろげるような雰囲気づくりを店側がしているからです。
仕事をする女性が増え、また忙しい主婦が、
「くつろげるひと時」の場を店側に求めています。
「どのような演出を店舗側が試みているか」を見極めています。
車検の見積もりや車の購入の相談の時に、
車関係のパンフレットだけが陳列したような
男性メインの店内では落ち着かないのです。
女性客は、常に「ホスピタリティー」を求めるものです。
「きれいな店舗なら行ってみたくなる心理」を理解し、
相談しやすい雰囲気の店作りを、心がけてみてください。
子ども連れの女性客にも優しい店舗
最近ではどの自動車販売店でも、
ベビーベットやキッズコーナーなどを設けるなど、
子ども連れの女性客にも優しい店舗作りをされています。
今よりさらに一歩踏み込んだサービスをすることで、
女性集客をより獲得することにつながります。
例えば、
・子どもおもちゃ類を、木製のハイグレードの物を用意する
・お湯やお手拭きのサービスの徹底
などのサービスです。
安心して子どもを連れて行ける場所かどうか
が、お母さんにとって大切なことです。
お母さんの安心感が、
「また行ってみよう」
と思う気持ちになるのではないでしょうか。
また、女性客専用のコンシェルジュがいれば、
より良いサービスができると思います。
でも、人員的に困難な場合もあると思います。
例えば、女性客の応対に長けている店員が、
全ての接客フォローを行うというのも、うれしいと思います。
こころから接するれば、女性客に限らず、
必ずその人に通じるものです。
女性が通いたくなる自動車販売店が努力をしていること
車屋=油臭い
とイメージしてしまう女性が多いと思います。
女性の払拭できない固定概念を、
まずは取り除いてあげることから始めましょう。
そのことが、「女性が通いたくなる自動車販売店」になります。
では実際に、日本国内で女性向け自動車販売店が
行っているサービスとはどのようなものでしょうか?
・レディースデーを週に1度設けている
・店内は柔らかな採光で香りも柔らかなアロマ系に統一
・ドリンクサービスの徹底
上記のサービスを実施している店舗は、
実際に女性客の獲得に成功しています。
女性の気持ちを揺り動かすのは、
・鼻で感じた香り
・気の利いたドリンクサービス
です。
そして、必ずと言っても良いほど
「リピートに」につながっています。
女性が通いたくなる自動車販売店が努力をしていることは、
モノやサービスだけではなく、
その奥にある「女性が感激すること」を考えることです。
「これ飲んでみたかったアロマティーだわ!」
というような感激をもたらすようなドリンク選びも
女性客のハートを射抜く一つの巧妙な技と言えるわけです。
女性にモテる自動車販売店作り
の時代ではなくなってきました。
令和に入ってからの「車屋」は、
女性を意識した店舗づくりが求められています。
鍵を握るのが、「付加価値」です。
テーブルに置いているパンフレットは、
すべて車検関係や修理関係のパンフレットではないですか?
だとすれば、すぐに女性は飽きます。
定番のカーグッズから、女性が好みそうなカーグッズを置いてみましょう。
ハンドルやティッシュのカバーなど、一式揃ったカーグッズもいいですね。
女性が飽きずに好むものは、他に何がありますか?
他業種の店舗に行ったときに、女性の行動を見てみるのも1つです。
ファッション系の雑誌や地方雑誌などのパンフレットを
手に取っていることが多いことに気づくと思います。
「ここは車屋なのに・・・」
と思うのは無理もないと思いますが、
店舗で「飽きずに楽しめる」ということが、重要なポイントなのです。
男性メインだった自動車販売店のイメージを変えること!
まずは、車に直接的に関係のないパンフレットを置いてみましょう。
そして女性客好みの異業種とのタイアップで、
パンフレットや試供品を配布することもポイントです。
・美容院の平日サービスチケット
・スイーツの試供品配布
これが、付加価値なのです。
付加価値が鍵を握るのです。
女性にモテる自動車販売店作りは、
女性に媚びを売るのではないのです。
女性が何を求めているのかを知ることから始まります。
この企業努力は、女性客のこころをがっつりつかみ、
販売促進につながっていくのです。
【集客支援ツール開発】
1974年生まれ。千葉大学にて心理学を専攻後、IT業界から自動車業界へ。業界の昭和体質と女性来店率の低さに違和感を感じ、中古車屋さんが誰でも簡単に女性視点の売り場を作れるポップ作成ツール「女子ポップ」と「エアプラ」を展開中。利用者は現在、全国5,000社(有料会員)。
【セミナー講演実績】
あいおいニッセイ同和損保本部、ロータスクラブ全国支部、自動車整備振興会、FC本部より講演依頼を受け女性来店率UP集客改善セミナーを全国で開催中。
【書籍・連載コラム】
書籍に売れるお店の傾向をまとめた『クチコミ式女性集客』『大手に負けない展示場改革』。あいおいニッセイ同和損保様(RSニュース)、カービジネス研究所様(CaSSマンスリーレポート)、クルマ買うならグーネット(Goo-net)『自動車流通新聞』など毎月連載コラム10本を抱える。
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